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●映画「海の沈黙」(4.1点)

umino1.jpg
フランス・レジスタンス文学の最高傑作とされるヴェルコールの原作を、
ミシェル・ガラブリュ主演で映像化。『恐るべき子供たち』
『サムライ』で有名なメルヴィル監督。

1941年ドイツ占領下のフランスに姪と暮らす老人の家に、ドイツの青年将校
ヴェルナーがやって来る。
彼は親仏家の音楽家で、フランス語を流暢に操り、フランス文化への
愛情と尊敬を熱く語る。しかし、彼らはまるでヴェルナーがそこにいないか
のように振る舞い、沈黙する。
いつかは分かってもらえるだろうと、辛抱強く独り語りを続ける
ヴェルナーだが、所用でパリに行きそこで見知ったことで衝撃を受ける。。。

この映画はほぼ3人だけの密室劇。
それも台詞のほとんどがドイツ将校のヴェルナーのフランスへの
憧れと尊敬の言葉なんですよ(まあ、この叔父の心の中のナレーションで
話は進むのですが、実際に声に出す言葉ですね)
確かにドイツ人将校が全員血も涙も無い冷血軍人ばかりでないとは
思いますが。。。この将校のその芸術至上主義と育ちの良さや包容力や
我慢強さ、フランス愛を伝えたいという情熱に何と言ってもイケメン!!
(笑)とナイーブさにヤラれないフランス人はいないでしょうねえ。
(モモタはヤラれましたっ:笑)

umino3.gif

ペコペコされる関係には慣れてる将校もこの「沈黙」という
「反抗」のレジスタンスぶりには呆れつつも、その徹底ぶりに
敬意すら感じ、姪の硬質な美しさに魅了されて行くのですが、
老人と姪もいつの間にか将校が大好きになって行く。。。ああ、
でも無視!無視!無視!ツンデレじゃなくってツンツン状態。
「しゃべらなくってよ、私!。。。でも、お話は聞かせて!」
ってなほとんど精神的SMっつうかMM関係?(笑)

umino.jpg

多分、当時のドイツの将校とフランスの田舎の農民とでは、芸術への
理解度は雲泥の差でしょう。毎夜のピアノの演奏や
個人的エピソード(ドイツ人女性への悪意には笑ったっす:笑)を
絡めての独り語りで彼らの心をほぐして行きます。
圧倒的「優位」と「上から目線の愛情」対「徹底沈黙」という
「安定した」緊張感が崩れる終盤の美しさと切なさ。。。
ぐっときますねえ(T^T)

umino4.jpg

一緒に見た友人は「『沈黙の海』じゃなくて『海の沈黙』って
どうしてだろう?」と一言。
多分、「海」はラ・メール=女性、フランス文化、芸術の暗喩。
「海」へのかなわない片思い。「海の沈黙」じゃないとダメですね。

こんなに美しい名作映画が日本では未公開だっとはびっくりです。

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コメント

ものすごく久しぶりです。

こんにちは~。
お元気ですか?
東京の桜も散り初めかなあ~。

「海の沈黙」…たぶんね、大学の授業で、おフランス語から日本語に訳したりしたの(一部)。
それを思い出して、久しぶりにコメ。
実家に、本もあるかもしれない。
ひょっとしたら、えらい記憶違いかもしれないけど。
えへへ。

という、ご機嫌伺いでした。
元気でね。

●お返事

>あかねこさま。
東京は今日は快晴!多分最高の夜桜ですよ♪
そうかあ。。。おフランスから日本語訳とは素晴らしい!!
モモタは「イレタラメゾン」(何じゃ:笑)くらいしか覚えて
おりません。

このところアップをさぼってるんで、近々映画や展覧会や本(週2冊以上
読むのでアップ出来ない。。。)の感想書きますね。

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