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●「扉をたたく人」(4.2点)

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コネチカットの大学教授ウォルターは妻と死に別れて以来
何事にも身が入らず、ただただ無為に過ごしていた。
そんなある日、NYへの学会出張で久しぶりに訪れた自身の
アパートにはなんと見知らぬカップルが住んでた!

彼らはシリアから来たジャンベ(アフリカン・ドラム)奏者の
タレクとその恋人セネガル出身のゼイナブで、なんと彼らも
騙されていたのだ。驚きながらも彼らの紳士的な態度に好感を
持ったウォルターは、一夜の宿を提供した。実は彼らは
不法滞在者だったのだ。そしてジャンベを通して頑なウォルター
の心もほぐれかかってきたとこに、タレクが逮捕されてしまった!
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映画のファーストシーンは案外、その映画のテーマが隠されて
て、この映画もその例外でない。
孤独な独居老人宅へ「扉をたたく」老女。会話はぎこちなく、
堅苦しく、コートも預からず、お茶も飲まずに、なんと彼らは
ピアノのレッスンを始める。指の運びで彼が初心者であること、
ちょっとしたつまらないことで彼女を解雇する姿で、彼の
プライドの高さと孤独を表現してる。厳しい「拒否と不寛容」

そして彼の日常がいかに味気ないか、生気が乏しいか。
なんと10年間講義内容を変えてないし、生徒とも関わらない。
面倒を避け、楽に生きる。。いたよな~~そーゆーセンセ(お前もか:笑)
で、いきなり「扉をたたかれ」異人種の交流が始まったのだけど、頑固で
融通の利かないウォルターにムカつく恋人ゼイナブとの
間に入って心をほぐすタレクのナイスガイ振りとジャンベ
の魅力!!

「グラントリノ」も「レスラー」も孤独な老人が異文化交流で
心を解き放つという普遍的なテーマ。「扉をたたく人」も
同じだけど、はるかに地味で、孤高のガンマンになったり、
命がけのパフォーマンスを成し遂げるってなことは無く、
スカっとする映画的展開にならないとこがかえって心に響く。

「I pretend(自分の人生は「振り」をしてるだけだ)」この
ウォルターの覚醒の一言。そこから彼はジャンベ(音楽)という「扉」
をたたく人に。

途中からタレクの母(卑怯なほど美人:笑)が登場してからは
恋にも落ちちゃって、生き生きしてくる姿も微笑ましい。
オトナの恋も絡み切ない展開に。
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9.11以降のアメリカは不法滞在者にかなり不寛容になってる。
そして日本はそのアメリカの足下にも及ばない事実に胸が
痛いっす。

一つ、(こちらの認識不足かもしれないけど。。。)このラストシーンの
一発逆転ホームラン的な解決法が思い浮かぶんですが。そうしちゃうと
非常に個人的な卑近な話になっちゃうかな。
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コメント

No title

 donmaさん 小生もこの映画を観ました。もっとも試写会の招待券ゲットでの観賞でしたが…。公園で照れくさそうにジャンベをたたく主演のリチャード・ジエンキンスの表情がなんとも言えずよかったです。

●お返事

そうなんですよね、あの恥じらい、いいですよね。
流石に大学教授なので、好きなことには、オタッキーにのめり込み練習しまくる姿が「らしい」ですよね。そして腕を上げる。最後の演奏は魂の叫びです。

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