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●映画「白いリボン」(4.4点)

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1913年夏、北ドイツのある村。張られた針金が原因でドクターが
落馬したのが発端だった。翌日にはその針金が消え、小作人の妻が
男爵家の納屋で起きた事故で命を落とす。秋、収穫祭の日、母の死
に納得できない息子が、男爵の畑のキャベツを切り刻む。
その夜、男爵家の長男ジギが行方不明になった。
一方、牧師は反抗的な自分の子供たちに“純心”の象徴である
白いリボンを腕に巻かせる。
犯人がわからないまま、不信感が村に広がっていく。
(goo映画のあらすじより抜粋)

以前見た「隠された記憶」で度肝を抜かれ、昔「ピアノ・レッスン」を
見てたことを思い出し、その才能に目を見張り「ファニーゲーム
USA」でぞっこんとなったミヒャエル・ハネケ監督の新作と聞いて
我慢出来ずに銀座テアトルシネマへ。
朝一だって言うのに満席!!単館上映とは言えコアなファンいますね♪
しっかし1週間だけの上映って。。。いったい(T^T)

まず、なんと言っても一幅の絵を見るようなモノクロ画面の美しさが
素晴らしいです。村人の生活や風俗も面白いです。
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siroi-ribbon.jpg


第一次世界大戦前夜の北ドイツにはまだなんと「荘園制度」があり
(すみません、入試は日本史でしたので、その辺疎いです。
世界史不履行だったような???
え?じゃあ日本史について?聞かないでください。武士の情けです:笑)
男爵と一部の上流階級が村を支配統制してて、一見のどかで規律
正しく、秋の収穫後は男爵主催の村を挙げての祭りや飲み会。。。
それなりに皆充足してる。

そんな中、知識階級の医者の落馬事故から不気味な事件が起き始め
るのですよ。


siroi-ribbon2.jpg

ドイツ的な厳格。子供達への理不尽なまでの躾は怖いっす。
脅しと体罰と迷信とで雁字搦め。
小作達は単なるコマで生かさず殺さずで搾取されるまま。
ピラミッドの頂点付近の支配階級や知識階級の男性どもは
言う事とやる事が真反対の冷血。ただし自分と自分の子は正しいと
信じてる(まあ、それは古今東西同じか:笑)

話が進むに従って不穏な空気が満ち満ちて来る。
鬱屈した思いや憎悪や妬みでパンパンになった
村の裏側が段々と見えて来る。

もう正にハネケの世界ですね。

「支配する側の無邪気な悪意と支配される側の絶望」をいつも
ハッとさせられる映像と出来事の積み重ねで目の前に提示
してくれます。毎回虚を突かれるんですわ。見事に。

圧力は常に「弱者」へ行き、矛盾は子供達へ向かい、彼らも
より弱者を虐める。。。ありゃどこかの国の今と同じ?
昔の閉鎖的な世界の話でないなあ。

映画は、誰が犯人かは明確には出さないけど、この不気味な
子供達が大人になる頃とナチズムの台頭が重なるって
考えると。。。実はテーマはとても今日的ですね。

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