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●映画「渇き」(4.0点)

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病院に勤める神父サンヒョンは,死んでいく患者を看取るしかない自分の
無力さに悩み,アフリカで秘密裏に進行している「死の病気」のワクチン
開発実験に自発的に参加するが、実験途中で感染してしまい死亡したが
身元不明者の輸血で「奇跡」が起こり生き返る。
ところが、生まれ変わったサンヒョンはヴァンパイアとなってしまったのだ。
生きて行く為には鮮血が必要で、彼が奇跡を起こせると信じた信者や
意識不明の患者から細々と「食料」をもらう日々。罪を犯すことに
葛藤を続けるのだが、そんな時、幼なじみの友人カンウと、彼の魅力的な妻
テジュに会い、危険な愛に堕ちて行く。。。


「シークレット・サンシャイン」や「グッド・バッド・ウイアード」などで
太って愛嬌のある役がぴったしの演技派ソン・ガンホが、10キロ減量!!
おまけに敬虔な神父役っていったい?!って思って見始めましたが、
いや~~まるで別人のような眉間のシワの寄り方ですねえ(笑)
なかなか色男に変身してます。
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使用前
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使用後(だ、誰!?:笑)

キリスト教国の韓国は、儒教の国でもあって、キリスト教的倫理観と
親や年上を大切にする儒教の教えがしっかり根にあるのですね。
パク・チャヌク監督は傑作「オールド・ボーイ」でもそうだけど、その
肉食系で血の濃いコリアンテイストをこれでもか!!!これでもか!!と
天こもりにしてます。
カンウとその母親との関係はマザコンの極地。も~~キモいよお(笑)
日本人の中にもあるのだけど、韓国はもっと生々しくストレートな
感じしますねえ。(「母なる証明」の母息子関係も凄かったなあ。。
こちらも必見です)

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マザコンカンウ    人妻テジュ    堕神父サンヒョン   

前半のヴァンパイア神父と友人の妻とのお互いのヒリヒリと
した「渇き」のリアルさ。非常にエロチックですね。
まあ、「禁断」ってのが最高のスパイスですから。
(そう、そう、「シークレット・サンシャイン」は「宗教の限界」も
テーマの一つ。これも非常に面白い映画です!)

後半の「もっと大きな罪を犯した」二人は、無限地獄へ堕ちて行くの
だけど、いつの間にかそれは「ロマンチックな男」と「現実的な女」
とのある意味「普遍な」闘いにシフトして行くのがけっこう
コミカルで面白いですわ。

多分、好き嫌いがはっきり別れる監督&作品ですね。

テジュ役のキム・オクビンちゃんは、童顔なんだけど時々ドキっと
するくらい色っぽい表情をしますね。宮崎あおい、蒼井優、大竹しのぶ
を混ぜたような。。。あ!芳本美代子に似てるかも♪
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●展覧会「On bathing-水浴考」@国立近代美術館ギャラリー4

陽光の降りそそぐ牧歌的な自然の中で水浴を楽しむ健康的な肉体。
あるいは閉ざされた室内で、浴槽に身を浸すプライベートな情景。
川や湖や海浜といった屋外の水辺であれ、家の中の浴室であれ、
水浴する人物を表現した美術は多数存在します。

水浴図は、ヨーロッパ美術においては、ギリシア神話や聖書の物語に
由来する伝統的な主題のひとつでもありました。それは、水浴する場
面を見られる女性の裸体を描き出すことを定型としつつも、19世紀
以降の近代社会の推移や美術の展開とともに、その意味を変化させ
ていきます。

からだと水が触れ合うことから紡ぎ出される物語。そこには裸身に
対する官能的な欲望のみならず、人間と自然との関係や、生と死につなが
る根源的な主題が潜んでいるのではないでしょうか。この展覧会では、
現代美術にまで視野を広げ、当館所蔵の51点の作品を通して、
水浴図の豊かなバリエーションと今日的な意義を捉え直すことを試みます。
(東京国立近代美術館HPより転載)

小野竹喬展を見に近代美術館へ行ったのですが、小野巨匠は
流石に素晴らしく、人も思った程いなくてゆったり鑑賞。。。

巨匠↓
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で、なにげにお茶でも。。。と館内をうろうろしてたら小さなギャラリーにて
企画展があったので覗いてみたら。。。これがけっこう良かった
のです。
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入浴図。。。て言えば女性ヌードがやっぱ定番中の定番。
19世紀の印象派のマネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ。。
全ての名だたる巨匠が描きまくってますね♪
で、そーゆー画伯達は敢えて無視(っていうか所蔵品には
無いのでしょう:笑)し、「水浴」というテーマで展示。
明治時代の深海竹太郎のブロンズの裸婦、橋口五葉の
新しい浮世絵としての裸婦等、まあ、そんなもんかな(おい)
ってな作品群や、何故、坂本繁二郎の馬が!?。。。あ、
波打ち際でバシャバシャやってるから水浴か(笑)
何故か苦心惨憺な学芸員の姿が目に浮かび(笑)

ピカソの「ラ・ガループの海水浴場」は、いかにもピカソ。
やっぱ「上手いなあ」と再確認。その画面処理と存在感。
他の誰も描けません。(全身芸術家ですね。彼の彫刻も凄いの
ですよ。改めて熱く語ります)

で、一番心つかまれたのが、現代の日本女性作家達。
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楢橋朝子の「half awake and half asleep」(2004年)シリーズ。
作者自体が海の中に浮かびながら水中カメラで「海」を
写してるだけの作品なんですが、画面の半分を占める
濁った海のネットリしたうねりとリズムにはっとさせられます。

half awake1

half awake3

「半醒、半睡」。。。モモタは泳げないので、この
鼻まで沈んだ海の視界は、恐怖で一杯ですね(あらま)
身体を海に任せる「官能」も分かりますが、「恐怖」の
方が勝っちゃうってな「もったいないヤツ」(笑)
この危うい板子すらない!生と死のバランスを切り取ったカメラ・アイは
鋭いです。
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それと、塩田千春の映像「Bathroom」(1999年)
狭いバスタブの中の若い女性(作者かな?)が、桶でバスタブの
水を頭からかけ続けるのですが、なんとその水は
火山灰のような真っ黒でサラサラした泥水。
奇麗にしようとすればする程どんどん汚れて行くのです。
普通の裸の女性が水浴びする図からはかなりかけ離れた
圧倒的な視線への拒絶。モノクロなんですが、この
汚泥が鮮血にも見えました。

あんまり、気になったんでネットで調べたら、彼女は
大阪出身でベルリン在住の新進気鋭の作家のようですね。
糸を使ったインスタレーションが得意。
ああ。。。凄い!

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目が覚めたら糸にがんじがらめ。。。無呼吸で突然起きた感じ?

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やっぱ、血だ(笑)。。。ありゃりゃ。。。

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ああ、どれも会場は大阪じゃ!展覧会で見たいですねえ。
東京でもやってるのかな?

そしてこの風呂は遠藤利克「欲動ー近代・身体」(1997年)
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天然ゴムのでかい風呂は何か一見ピラミッドの中の棺桶の
跡のよう。そばに寄ると、凄く生臭い!!(ゴムだもんな)
中に水がチョロチョロ注がれてるのですが、浅く,半身浴
にもなんねえ!(笑)廃墟にある見捨てられた水槽のよう。
もう,存在が「よっしゃあ!ひとっ風呂浴びるか♪」
ってな世界とは真反対です。

なんだかキモ怖くて、恐る恐る覗くと情けない
顔した自分の顔がゆらゆら映ってました。

●映画「ハート・ロッカー」(4.5点)

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2004年、イラク・バグダッド。駐留米軍のブラボー中隊・爆弾処理班の
作業中に爆発が起き、班長のトンプソン軍曹が爆死してしまう。
代わりに派遣されて来たのはウイリアム・ジェームス二等軍曹。
彼は百戦錬磨のスペシャリストで優秀な技術を持つが、命知らずで無鉄砲。
規律とチームワークが絶対である軍隊の中で,とことん浮いてしまう。

部下のサンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵と何かと衝突するのだが。。。


いやはや、すっごく緊張しましたです!!!
こんなに最初から最後まで緊張しまくって見た映画って無いかも(笑)
多分本当の戦争も、こんなもんじゃない(当たり前か)
緊張だらけでしょうから。そういう意味ではキャスリン・ビグロー監督の
腕前は大したもんです。只ならぬ臨場感。観客を戦場に連れて行く。
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なんと言ってもイラク戦争の爆弾処理班という、ある意味地味な
(普通のドンパチものとしてはね:笑)ところに焦点を
当てたとこが凄い。
彼らの仕事は、街中のあらゆる所に隠してあるテロ用爆弾を
見つけ出し、その配線を慎重に切り信管を取り除くこと。
その危険たるや、普通の戦場より凄まじい。(実際死亡率が異常に
高いらしいです)

そう、目の前の敵を殺すのでなく、敵が仕掛けた爆弾を「殺す」のが仕事。

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灼熱のイラクで40キロを超す「防御服」を着て危険物に向かう
足取りはトボトボ滑稽ですらあり、一見戦争映画に見えない。。。が、
見えない爆弾、市民に、廃墟に紛れて見えないテロリスト達ち
(誰もがテロリストに見える)の恐怖の中
絡み合った配線の、間違ったら確実命がぶっ飛ぶ配線の「正しい」
場所を切る作業。一時も気が休まりません。

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軍隊は規律正しくトップダウンで行動しないと命取りのとこ、
ジェームス君は頭のネジが数本抜けちゃってる。
防御服も「死ぬ時は気持ち良く死にたいから」着ないで現場に
近づく!!っていったい?
で、ちゃんと完璧に任務をこなす。。そのダイ・ハード振りは
尋常でありません(笑)
極限状態で狂わずに任務を全う出来るのはこーゆータイプ
なのかも。。。。と、思わせますね~~!!

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この映画は、この「爆弾処理班の日常」を淡々と、描写し、
そこへ入って来た異端者が軋みを起こす。彼の実は人間的な
心をあぶり出して感情移入させる。。。ってな常套手段で
我々の仕事は敵を殺すんじゃなくて、テロを未然に防ぐ素晴
しい仕事♪と錯覚させるんだけど、バクダッド市民は何故
その自爆テロや終わりの無い爆弾を仕掛けざるを
得ないのか。。。ってな根本的な問題には踏み込まない。

ジェームスが紛れ込んだバクダッド市民の家に住む夫婦の
夫は銃を構えて興奮する彼に驚きつつも
「アメリカ兵はお客さんだ。ウエルカムだ。落ち着いて
座ってくれ」と諭し、奥さんは凄まじい勢いで出て行け!
って感じで追い出す。なんだか象徴的なシーン。

最初のシーンとラストのシーンでの「メッセージ」は明らかに
「反戦」なんだけど、「反米」でないのですよ。
何故なら明晰なこの女性監督は「敢えて」親米な表現を
取って、ぐっさりと、最後にアメリカ人の心に効果的に突き刺す
ことを選んだのでは?って感じがしますね。
誰よりも男前な監督。

ちなみに元ダンナさまのジェームス・カメロン監督の
「アバター」とは、同じ土俵で争う種類のものでは無い
です。

●映画「第9地区」(3.5点)

南アフリカ上空に突然現れた正体不明の巨大宇宙船。
エイリアン達は襲いかかるのでなく、なんと難民であった。
「人道的配慮」から難民を下ろし、第9地区に隔離した
居住区を作り地球人とエイリアンの共同生活が始まった。
それから28年が経ち第9地区はスラム化。
超国家機関MNUは新たに強制収容所を作り移住作戦を
計画することになり、その指揮を任されたヴィカスは
第9地区へ入って行くが。。。。

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放映開始5分で、ざっとここまで解説が進みます。その
スピーディーでブラックジョーク満載で生真面目に、あたかも
マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画調に繰り広げられる
展開はもう「B級変態映画」好きにとってはゾクゾク
するくらいたまりません!!!
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もう理屈なんかぶっ飛んで、この映画の世界にハマります。
このエイリアン達がも~~下品で野蛮でグロで全くかわいげ無いし、
この明らかに国際連●を揶揄したMNUの全く知性を感じられない
下っ端役員である主人公ヴィカスがヤクザの鉄砲玉的役割を嬉々
としてやるの姿のバカバカしさ。

なにしろ移住同意書に言葉や概念が違うエイリアンのサインを
各家庭を貰って回るのが仕事なんだもん(笑)もう,何よこれ!
この形式主義や似非人道主義。。。もうどんなに世界情勢に疎い
人でも南アのアパルトヘイトの暗喩ってことを、いや、直喩(笑)
だってことはクッキリ分かるように出来ています。
元々南アにいた人々の元へやって来て居座ってるのはエイリアンである
白人なんですよね。

さあて!どうなるか!わくわく~~~。。。。が、しかし、
面白かったのはここまで(え?:笑)後半からは、主人公の
配慮の無い行動から彼の立場が急変し、知性のあるエイリアン親子との
交流やらあって、段々ヒューマニズム溢れる展開に!?
何故このエイリアン父の名がいつの間にクリストファーとか呼ばれ
ちゃってる!(笑)
そして最後はトランスフォーマー系のドンパチものになって。。。
ガンダム世代にはたまらんでしょうが。。。
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もうひっちゃかめっちゃかなんですが、前半のゾクゾクする力は
無くなってて非常に残念。ええ、最後にはこの煮ても焼いても食えない
主人公が真の男になる。。。ってこれって単なる「男の成長もの」
だったんですか!?そっちに落とすんですか(やれやれ)

できれば最後まで感情移入の出来ない主人公で終わればキリっと
締まるクールなトンデモ映画になったのになあ。(無理か:笑)
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何度も言いますが、発想も序盤も最高なんですが、後半が酷過ぎますねえ。
とっても、とっても残念。伏線もとっ散らかして、拾ってないので
続編も作れる状態で終わってるし(笑)。。。。
続編見たいか?って。。。う===ん。。。無理(笑)

●TV「ハーバード白熱教室」4/4~NHK教育午後6時~7時

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日曜日の夕方、新聞TV欄で、ふと見つけたNHK教育TV「ハーバード白熱教室」
というタイトル。何じゃ?ハーバードで格闘技かっ!?(笑)
ってのは全く見当違いで、なんとハーバード歴史以来の最高履修学生を更新
した授業があり(なんせ一番大きな劇場を使って毎回千人以上の学生が集まるらしい!)
政治哲学者のマイケル・サンデル教授の授業その名は「正義(justice)」。
あまりの人気に授業は非公開との原則を破り、公開に踏み切ったとか。

ひょえ~~多分一生聞けない(いや、絶対聞けない:笑)知の象牙の塔の
カリスマ教授のカリスマ授業!!!是非覗いてみたいではありませんか。
しか~~し、遥か昔に卒業し大講義室では寝やすいことくらいしか覚えてない
スの入った頭で理解出来るか??!!正しい疑問です(きっぱり!)。。。
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大きな劇場が生徒でほぼ満席の中、サンデル教授の登場。
いきなり学生に向かって質問。

「あなたは時速100kmのスピードで走っている車を運転しているが、
ブレーキが壊れていることに気付きました。前方には5人の人がいて、
このまま直進すれば間違いなく5人とも亡くなります。
横道にそれれば1人の労働者を巻き添えにするだけですむ。
あなたならどうしますか?」
生徒達はいくつかの自分の意見を述べ、「5人を救う為には
一人を殺す方」を選ぶ生徒が大半となる。
勿論、答えの出しようが無い問題なのだから、多数決で決まるわけでも
無い。。。

ここで、サンデル教授は,同じような質問を少し条件を変えて出して行く。
「線路の上の鉄橋にあなたはいます。これまたブレーキの効かない
列車が走って来ます。鉄橋の上には太った人が一人身体を
乗り出して電車を見てます。彼を突き落としたら電車は止まり
列車の人たちや前方にいる人たちは助かります。さあ、あなたは
どうしますか?」
かなり問題としては??な部分がありますが、要は絶体絶命の
段階でのとっさの判断を問うわけです。
能動的な殺人はダメってな意見が出てここでは、大半の生徒は
突き落とさない方を選ぶ。。
同じ「少人数を殺して大人数を生かす」ことでもこれほど
違いがでるのはどうしてだろうか?。。。ってな具合に
授業は進んで行くのです。

もうこのあたりで、サンデルマジックワールドにハマってしまいます。
今まで考えた事の無い例題で「何が正しく,何が悪いのか」に
ついてこっちもけっこう真剣に考え込んでしまいますねえ。

何しろ、殆どが生徒との対話で上手くリードするサンデル教授の
手腕は驚異的です。「無知の知」を理解させたソクラテスの再来と
言われてる所以ですわ。世界から集まった知のエリート千人達の
全ての心を奪い対話で「いったい正義とは何だ?」という命題を
24回の講義で考えて行くのです。

哲学の授業なのに、サンデル教授は、「哲学に淫してはいけない」
こともさりげなく主張する。。。このバランス感覚と、あちこちで
大爆笑を呼ぶユーモアセンス、それと素晴らしい意見を言う
生徒の名前をその場で覚えちゃうし、当然意見も全て覚えてる!!
まるで脚本があるかのような完璧な授業ですわあ。

「龍馬伝」見る前についでに1時間ハーバードの学生気分を
味わうのもオツですぜ♪

講義内容は
●4/4
1)犠牲になる命を選べるか
2)サバイバルのための殺人

●4/11
3)ある企業のあやまち
4)高級な「喜び」低級な「喜び」

●4/18
5)選択の自由
6)私を所有してるのは誰か?
。。。
以降はこのサイトで↓(おい!:笑)

ハーバード白熱教室

しっかし、ハーバードの学生の多様な人種(アジア系が多い感じしました)
と自由な服装やスタイル、堂々と自分の意見を述べるリベート術。
何よりもキラキラ輝く瞳ばっかりなのが素晴らしいっす。
打てば響くような心を持ってますね。
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多くの道徳的な根拠は、多くの場合矛盾しており、そして、何が正しくて、
何が間違っているのかという問題は必ずしも「アメリカ人の大好きな
白黒はっきりする」とは限らないことに若者たちが気づかされていくとこが
ぞくぞくします♪

「本当に頭がいいとは、難しいことを簡単に説明できること」ですね。
なにしろオバはんとても楽しめましたし、是非最後まで講義を受けたい!
です。
しっかし、青年期にこんな授業を受けてたら多分ハーバードに行けたのにい!(違うか:笑)


●美術館「立原道造記念館」「弥生美術館」「竹久夢二美術館」

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桜の満開の日曜日、谷根千(谷中・根津・千駄木界隈)を散策。
東大弥生門近くの「立原道造記念館」で近くの「弥生美術館」と
「竹久夢二美術館」の三館共通券(1.100円!)ゲットいたしました。

立原道造と言えば大正浪漫主義の甘~~い詩人くらいの知識しかなく(T^T)。。
なんと東大建築科で3年連続辰野賞(最優秀賞ですね)ってな将来
を嘱望されてた建築家でもあり、13歳から詩集を制作!
高校時代には出版、建築と詩作で才能を発揮するもなんと24歳で
肺結核で亡くなっちゃうんですよねえ。
記念館は道造の幼少期の市電キップのコレクションとか素敵なネクタイ
やアトリエの書斎(けっこう小さくてラブリ~~)懐中時計やら
旅に携えた藤製のバスケット(ありえないくらいかわゆい。。)
建築の図面や直筆の詩の原稿。。。じっくり見てしまいます。
純粋無垢で浪漫チックで夢見がちな天才肌の美少年には
そうです!!美少女との叶わぬ恋が無いといけません。

で、この方(水戸部アサイ。ひょえ~~!!かわいい♪)の登場

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深く愛し合うのですが、清いままだったらしく(オバはんと
してはそんな阿呆な!と思いますが、それは多分骨の髄まで
真っ黒な心なんですね:笑)、盛岡や長崎に療養して
東京に戻って短くも手厚い看護をアサイちゃんから受けて
亡くなったとか。

亡くなる寸前に「第一回中原中也賞受賞」し、見舞いに訪れた
友人に「五月のそよ風をゼリーにして持って来てください」
と願ったとか。そよ風をゼリーにだぜ!何たる甘さ!!
甘酸っぱ過ぎる~~~!!(←結構好き?:爆)

これはたまりませんですよ。元乙女としては(←かなり好き?)

晩年に構想してた「ヒヤシンスハウス」(もう、道造ワールド
全開のネーミングですわねえ)はアサイちゃんと出会う前だった
ので彼自身の一人用の住宅で結局生前は建つ事が無かったんですが
なんと2004年にさいたま市の別所沼公園内に建設されてる
とか!一般公開されてるんで行かないといけません。
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雨戸を閉めて寝た翌日。隙間から漏れる十字の光。。。
ああ、誰かロマンチック止めてください!(笑)
素敵過ぎ♥

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ちょっと見、建築家のル・コルビジェのお母さんに建てた「小さい家」
とかカップ・マルタンの海岸にある終の住処「休憩小屋」に似てますね。
「小さい家」外観

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「休憩小屋」内部

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多分、道造は同世代に活躍したコルビジェに影響を受けたのでしょう。
大プロジェクトを次々こなした大建築家の晩年のプライベート空間と
早熟な天才の早過ぎる晩年のリンクにしばし思いを馳せました。
けっこうな時間を使って「立原道造」を初体験(笑)

その足で近くの「弥生美術館」と隣接してる「竹久夢二美術館」
へ。夢二は大正浪漫主義の大スターですので、勿論良く
知ってましたが、それ以外の人はあまり知らず。。。。
中に入ってみると、明治末期から昭和10年までの挿絵がいっぱい!
この界隈は昔から作家や挿絵作家が沢山住んでたそうで、
特に「高畠華宵」と「竹久夢二」が有名だったとか。
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で、何がびっくらこいたかと言うと、「華宵先生ラブ♪」の
ファンレターの数々。。。。もう、先生命!先生萌え!先生抱いて!
(違うか:笑)の大正浪漫少女達の熱き情熱のほとばしりに釘付け!です。
当時はTVもネットも無いわけで、少女雑誌が唯一の憧れの
対象だったようで、華宵ファッションやグッズ(最初にイラストを載せた
レターセットを発売&大ヒット!ええ商売や:笑)で大成功。
なんと「挿絵御殿」建てちゃったそうな。。

まあ、このノリはそのまま宝塚や少女漫画やジャニーズやヨンさまへと
形は変われど同じ萌え文化(鬱屈した性衝動ですが:笑)に繋がってるん
ですよね。モモタのばあちゃん(100歳!)世代とも全く違わないDNA
。。。恐るべし!ですわ。

華宵先生の影響は後の丸尾末広、花輪和一等の漫画家へとつながり。。。
モモタも自分のイラストの多くの部分を実は華宵センセが占めてる!?
ってな思いに至り、ちょっと愕然。好きなタイプじゃないのに。。。
でも脈々と感じるのです。同じ匂いが。

「竹久夢二美術館」は有名な大作はあまり無く(岡山の「夢二郷土美術館」
の方のが充実してましたね)残念でしたが、やはり夢二の画力、センス
や存在感は抜群で、時代を超えた現代性を感じましたね。
今でも新しい。

しっかしこの爛熟した文化の次にあの殺伐とした時代が来るとは
想像出来ませんね。。。。

この3館巡りは青春の甘酸っぱさを思い出させてくれるお得な
コースでございます。
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