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●展覧会「束芋ー断面の世代」展@横浜美術館

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個性的なインスタレーション「日本の台所」「日本の通勤快速」
「公衆便女」等、日本の現代芸術を引っ張ってる若手作家、
束芋の展覧会。
卒論で作ったアニメーション「日本の台所」で、第一回横浜トリエンナーレ
でデビュー以来10年。今回は新作大型インスタレーション5作を発表。

横浜にたまたま出かけて見つけた展覧会。初日でラッキーでした。
ブースは大きく3つに別れ、最初は朝日新聞の連載小説
吉田修一「惡人」の挿絵を元にした巻物。
内蔵、指、髪の毛、肉体が絡み合い独特な世界が繰り広げられて
ます。意味があるような,無いような、「無機的な粘液感」が
特徴。筆のタッチは迷いが無く、ふつふつと湧き出るモノを
そのまま描いてるのでしょうね。
主人公の女性をイメージしたアニメは、どことなく作家の鴻池朋子
のアニメと共通項を感じます。

次のブースは「団断」という日本の典型的団地の内部アニメーションを
立体的にしたインスタレーション。
作者の視点は外からは全く無個性な団地を縦横から包丁を入れ
スキャンして行きます。中に蠢くのは魑魅魍魎の住民達。
トイレで顔を洗い続ける主婦や洗濯機の中で回り続けながら
携帯メールを続ける女性。。。
壊れているけど、全く違和感無いのですよね。それって実は
とても怖いことなのだけど。
不気味で単調なBGMと広重を思わせる浮世絵調の彩色が
マッチしてて、これまた見入ってしまいます。

3つ目のブースは花や、波や、巨大な筋肉内蔵男(何だ?:笑)
のインスタレーション。部屋の真ん中に立つと泡のアニメに
自分が包まれていったりで、不思議空間に誘われます。

作品の形態上、入り口から出口まで暗幕の中で展示して
まして、真っ暗。何やら体内に潜って行くよう。束芋の脳内&内蔵
トラベリングですわ。
ただ、良くありがちの女性性の自我のキツさや、グロさは全く無く、
ここまで粘液質的に描写するのに「性的な部分」を
感じさせないのが非常に不思議ですね。
類い稀な作家です。

美術館のエントランスの壁にも映像が流れてて、団地の中身が
次々落下します。普通に存在するタンスやベッドや洋服や電灯
などが、「枠」である団地が無いと確かに落下しか無い(笑)
。。。当たり前と思ってる「枠」は実はとても不確かな存在
である恐怖ですね。

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