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●映画「空気人形」(4.6点)

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古いモルタルのアパートで一人で住む中年独身の秀雄は
安物ダッチワイフの、「のぞみ」と暮らす。
彼女はある日、心を持ってしまい、メイド服を着て街に
出ていろいろな人と出会い、昼はレンタルショップで、
夜は秀雄のアパートという二重生活が始まる。
段々と人間らしい心が芽生えるのぞみは、いつの間にか
店のバイトの純一に密かな恋心を抱き始め。。。。
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ひょえ~~~!!!
粗筋書いてて。。。これまた荒唐無稽&漫画そのもの(笑)
なストーリーに何故ゆえ、最近ではめったに無い高得点を
つけてしまったのか不思議。。。ちゅうか、もう、見終わって
ず~~っとB級変態映画倶楽部会長某クワバラさんと
「B級変態心掻きむしられる(笑)いい映画だね♪」と時を
忘れて語り合いました。見終わってからドーンと骨太なテーマと
あれこれ小さな笑える洒落たエピソードを肴に出来る傑作映画
かも。

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ダッチワイフが恋人の中年独身ファミレス店員の秀雄を筆頭に、
着物姿で街を徘徊して交番で警官と語るのが日課のおばあちゃん
(って、富士純子だよ!彼女は常にアバンギャルドです♪)
汚物に囲まれて暮らす拒食症の女浪人生、人形のくしゃくしゃな
髪をフォークで髪を梳く母親のいない女の子、元代用教員で
体中にチューブを巻いてベンチに座る老人、卵掛けご飯を
愛するビデオレンタル店店長、新人OLに若さで勝とうと
努力奮闘する中年独身OL。。。
典型的オタッキーなオタク君も出てくるのですが、彼が一番
普通に見えるくらい、日本の今の「密やかに病み閉塞してる」人々の
オンパレード。
そう、この映画は中身が少しずつ詰まって行く「空気人形」
と中身が空っぽな「空気人間」達の寓話なのです。

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まあ,何と言ってもこのダッチワイフ役のペ・デゥナが奇跡。
たどたどしい日本語も人形ならさもありなん
って感じだし、ダッチワイフ役なら当然のヌードも、
セックスシーンも透明感があって彼女ならではでしょう。
脱ぎっぷりもいい(死語か?:笑)

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愛する純一君とのラブシーンは即物的な他の男性陣とは
空気人形だけあって「違った交歓」でして、これまた
ゾクゾクするほどエロチックで。。。
彼女,本当に良いお顔するんですよお♪
おばさん惚れました(笑)

鈴木清順みたいなお爺ちゃんがのぞみに語る「ウスバ
カゲロウの話(I was born)」やのぞみが朗読する「生
命は」は吉野弘の詩からの引用。私事ですが、モモタが
油絵からイラストへ変更したきっかけをくれた詩人なので
ちょっと感動。レンタルビデオ店でちらちら見せたり
する映画がこれまた趣味がいい(単に監督と趣味が一緒?
:笑)何を自慢?(笑)

ラストの身の毛もよだつ(笑)美しさと爽快感もマル。
撮影監督のリー・ピンピンの目線がいいのです。

惜しむらくは、オダジョー。。。。はい、一人「浮いて」
ましたなあ。とても良い役なんですが、他のキャストが
「脇役トーン」なので、かれの「オダジョー」の記号的
存在感が邪魔な。。。上手く言えないけど、ここだけ
ミスキャストっぽい。同じ主役級なら堺雅人とかの
方がもっとしっくりする感じでした。

一食抜いてでも是非見て欲しい映画です。
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