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●映画「縞模様のパジャマの少年」(4.5点)

1006371_01.jpg
舞台は,第二次世界大戦下のドイツ。
ナチス将校の父の昇格でベルリンから地方の田舎に引っ越す
ことになった8歳のブルーノ。いつも戦争ごっこで遊んでた
友人達との別れでがっかり。おまけに新居は父の関係者
や、パジャマを着た病弱な使用人などの出入りや、何より
屋敷の外や裏に出るのを禁止されてうんざり。学校も無く
週に一回頑迷な家庭教師が来て12歳の姉と授業を受けなく
てはいけない。
ある日「探検家」のブルーノは、裏庭に出てその先にある
有刺鉄線で囲まれた「農場」に辿り着き、同い年の少年
シュムエルと出会う。彼もまた縞模様のパジャマを着ていた。。。
striped.jpeg

いやはや、本当に久しぶりに映画を見終わった後、あまりの
ショックで立ち上がれませんでした。
ラストシーンで強烈なカウンター受けたら、実はずっとボディーブロー
を浴びてたのに気づいた感じかな。

これだけ生きてれば(笑)ホロコースト&アウシュビッツ映画
のだいたいの様子や、パターンや、惨たらしい大量虐殺の実態
とかも知識として分かってるし、当然、二度と起こって欲しくない
し。。。
ああまた見終わって心が重くなる反戦ものかな
と、いう感覚で見始めましたが。。。

いやはやこの映画のテーマはアウシュビッツだけの問題でなく
「戦争というもの」それ自体を,我々観客にナマに問いかけて
来ます。
striped-pyjamas1.jpg

8歳の少年の無垢な目線の描写。
大都会から田舎へ昇進栄転。送別パーティでの大人同士の会話
(アウシュビッツで何が行われてるか知らないドイツ人も
多かった?)目配せ、言葉を飲み込む女性達。大人の無知。
ブルーノはあちこちに違和感を感じるけど、何が行われて
いるのか理解出来ない。

いつもジャガイモを剥くだけのパジャマの使用人は本人から
「医者だったんだよ」と、言われても。。
ちょっとした粗相のあと、彼が居なくなり
メイドが隣の部屋の床の血の跡を始末するのも意味は
分からない。時々臭う黒い焼却炉からの煙は何?
大好きなお父さんが時々怖くなるのはどうして?
優しいお母さんがお父さんと怒鳴り合うのは何故?

そうやって、全部が「知らせれてない」状態での無垢な子供
の目線が素晴らしい。こっちは全て「知ってる(つもり)」ので
ああ、可哀想に。。。って思っていたのが、最後のシーンで
「自分のこと」として対峙させられました。
オトナの無知、見てみないふり、映画館の席で見てるだけの
傍観者の自分に、強烈に。
うん。映画として凄い作品ですね。普通のホロコーストもの
を超えてます。
多分、「ありえね~~!!」ってな展開ですし、史実の部分で
無理や飛躍があるでしょうが、「映画」と言う表現手段としては
素晴らしい出来。「普通の」終わり方でない勝利。

是非、映画館で見て欲しいので詳細&ラストの凄さについては
省きます。でも、あんまりデートには向いてない(笑)かな。
ま、反対に、この映画を一緒に見てどう感じるかで相手を見極め
られるかもね。

あ、そうそう、一つ許せないのはドイツなのに全編英語でしゃべるとこ。
それでマイナス3点(笑)
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