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●映画「サンシャイン・クリーニング」(3.9点)

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ローズは、30代半ばのシングルマザー。ハウスクリーニングの
仕事をしつつ息子のオスカーを育ててる。妹のノラにオスカーを
預けて不動産業の資格を取りに学校へ。。。行くつもりが、
元カレの刑事マックとの不倫中。
実はローズは高校時代はチアリーダーで彼氏はアメフトの選手という
「学園のアイドル」だったのが、20年経った今は、過去の栄光。
素行の悪いフリーターの妹、変人で商売に手を出しては失敗する父、
なかなか学校という集団になじめない問題児の息子、彼らの面倒を
みつつ、生活に疲れ果ててるローズにマックは実入りのいい
「事件現場の清掃」の仕事を勧め、ノラと見よう見まねで始めた
のだが。。。
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本当に人の人生って紆余曲折、アップ&ダウン。。。色々ありますよな。
高校の、ましてやあのアメリカでは特に、NO.1チアリーダーのアイドル
度は凄まじいでしょうね。明るい未来が全て自分のもの!って感じ?
(想像するだけってとこがな。。。笑:T^T)
で、20年経ってみたらタダの人。。以下。自分も家族も周りもルーザー
(敗北者)ばかり。おまけに不倫中の素敵だった元カレも今や
普通の恐妻家の中年オヤジ。しょぼい!しょぼ過ぎる~~!!
って一発逆転で選んだ職業が、自殺や殺人事件現場の後の清掃業。
このいくつかのシーンがあの「おくりびと」で納棺師が訪れる現場と
酷似してますね。畳の上(ベッドか?:笑)で家族に看取られること
が希有であること。
今は大多数である体中にチューブを繋がれての病院での最期が
なんて幸福!!ってな状態です。

まあ、ローザは現実的なんで、敢えて仕事と割り切ってテキパキ
片付けるんだけど、意外と不良ヤンキー系のノラが、繊細で、
ある現場で死者のプライバシーに踏み込んで行ちゃうんですよね。
まあ、繊細であるが故のヤンキーでしょうが。
彼女の鉄橋の下から手を挙げて度胸を競う(?)ヤンキーシーン
(笑)がとても奇麗。一瞬の煌めきを愛する姿。

出て来る人たちのキャラがもう変なのばっかでしょぼいところが
どこかあの「リトル・ミス・サンシャイン」と似てるな。。。
人生に不器用なヤツの巣窟(モモタ的には息が出来そうな空間)
。。。
って思ったら、なんと制作クルーが同じ!!なるほど、
あの優しいけどベタベタしてないルーザーへの視線の心地よさが
同じはずだ!
で、何故だか「サンシャイン」が好きなのね(笑)

ただ「リトル~」の方が終わり方が優れてて、「クリーニング」の
方がややご都合主義だけど、この「ささやかで不器用な家族」の
再生のお話にはよい落としどころ。
最後にオープニングの話はナンですが、いきなりの強烈なシーン
から始まるんで、ポップコーン吹かないように♪です。

元気になる佳作です♪
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●「アマルフィ女神の報酬」(3.0点)

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クリスマス目前のローマ。G8に出席する日本の川越外務大臣の
イタリア訪問準備で大忙しの日本大使館。
そこへ、密かにG8テロ対策の命を帯びる外交官黒田が赴任して来る。
が、そこでいきなり邦人少女誘拐事件に関わってしまい、
身代金引き渡しで母親の紗江子とともにローマ中引き回され
ることに。。。
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はい。反省します。何故見てしまったのか(笑)
いやはやフジTVの特番と、何故か激しくも暖かいスタンディング
オベーション@イタリアの試写会映像に心動かされた私が
阿呆でした。。。ワンクールの連続ドラマだったら丁度良い
感じ。途中までは話が見えず、もしかして凄くスケールのでかい
国家間の陰謀があるのでは!?と、何度も期待をセットし直し(笑)
結局は、極私的な恨みの話に尻つぼみしてしまい、卑小化。
やれやれトホホのお話に。

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ただ、織田裕二はかなりスター性のある役者だと再確認しました。
好き嫌いは別にして。日本人側の配役が全般的に「軽い」ので
イタリアの風光明媚な風景とサラ・ブライトマンの歌に貫禄負け。
わざわざイタリアで大騒ぎする必要も無い感じかな。

●「扉をたたく人」(4.2点)

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コネチカットの大学教授ウォルターは妻と死に別れて以来
何事にも身が入らず、ただただ無為に過ごしていた。
そんなある日、NYへの学会出張で久しぶりに訪れた自身の
アパートにはなんと見知らぬカップルが住んでた!

彼らはシリアから来たジャンベ(アフリカン・ドラム)奏者の
タレクとその恋人セネガル出身のゼイナブで、なんと彼らも
騙されていたのだ。驚きながらも彼らの紳士的な態度に好感を
持ったウォルターは、一夜の宿を提供した。実は彼らは
不法滞在者だったのだ。そしてジャンベを通して頑なウォルター
の心もほぐれかかってきたとこに、タレクが逮捕されてしまった!
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映画のファーストシーンは案外、その映画のテーマが隠されて
て、この映画もその例外でない。
孤独な独居老人宅へ「扉をたたく」老女。会話はぎこちなく、
堅苦しく、コートも預からず、お茶も飲まずに、なんと彼らは
ピアノのレッスンを始める。指の運びで彼が初心者であること、
ちょっとしたつまらないことで彼女を解雇する姿で、彼の
プライドの高さと孤独を表現してる。厳しい「拒否と不寛容」

そして彼の日常がいかに味気ないか、生気が乏しいか。
なんと10年間講義内容を変えてないし、生徒とも関わらない。
面倒を避け、楽に生きる。。いたよな~~そーゆーセンセ(お前もか:笑)
で、いきなり「扉をたたかれ」異人種の交流が始まったのだけど、頑固で
融通の利かないウォルターにムカつく恋人ゼイナブとの
間に入って心をほぐすタレクのナイスガイ振りとジャンベ
の魅力!!

「グラントリノ」も「レスラー」も孤独な老人が異文化交流で
心を解き放つという普遍的なテーマ。「扉をたたく人」も
同じだけど、はるかに地味で、孤高のガンマンになったり、
命がけのパフォーマンスを成し遂げるってなことは無く、
スカっとする映画的展開にならないとこがかえって心に響く。

「I pretend(自分の人生は「振り」をしてるだけだ)」この
ウォルターの覚醒の一言。そこから彼はジャンベ(音楽)という「扉」
をたたく人に。

途中からタレクの母(卑怯なほど美人:笑)が登場してからは
恋にも落ちちゃって、生き生きしてくる姿も微笑ましい。
オトナの恋も絡み切ない展開に。
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9.11以降のアメリカは不法滞在者にかなり不寛容になってる。
そして日本はそのアメリカの足下にも及ばない事実に胸が
痛いっす。

一つ、(こちらの認識不足かもしれないけど。。。)このラストシーンの
一発逆転ホームラン的な解決法が思い浮かぶんですが。そうしちゃうと
非常に個人的な卑近な話になっちゃうかな。
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●「ディア・ドクター」(3.9点)

ディア1
山間の過疎地の唯一の医者、伊野が失踪したとこから
物語は始まる。人柄もよく何より真摯な姿勢に村人は
全幅の信頼を寄せていたが、刑事の調査で実は誰も
「本当の彼」のことを知らないことが分かって行く。。。。

西川監督の前作の「ゆれる」で度肝を抜かれまして、田舎と都会、
兄弟、世代間、それと「善悪」の間をそれこそ「ゆれる」
視線で描ききった力に敬服。
。。。う~~ん。期待が大き過ぎたのか「ディアドク」は
過疎地医療の問題とか、「本当の医者とはどういうものか」とか
あまりにベタなテーマで分かりやすくて物足りない(おい!)
それとこの主役はまず、鶴瓶ありきだったのかもしれませんし、
彼は熱演してますが、どうも「めちゃくちゃ人柄が良くて
愛嬌のある笑顔なんだけど目が笑ってない」ってなもう
全国民が知ってる「記号としての鶴瓶」そのままの内容
なんで、意外性が無くて残念。
すっごい好きな監督なので要求が高過ぎかな。
ディア2

脇の「緊急治療の修羅場をくぐってきたベテラン看護婦」の
余貴美子も、「持ちつ持たれつの薬品会社勤務」の香川照之
も、「真っ赤なBMWに乗った今時の研修医」瑛太も好演。
でも、こうやって並べるとこれまたベタやなあ。。。

実は「ゆれる」は原作の方がより傑作でして、この監督の文章力も
並大抵ではありません。この原作の「きのうの神様」も
読んでみたいと思ってます。なんと直木賞候補作。

ただいま、ちょっとパソコン環境が悪く(っつうか、ニュー
iMacに移行したので整ってないのです:T^T)イラストが
載せられません。。。ヴァージョンアップして(?)戻ります
のでヨロシクです。

●映画「それでも恋するバルセロナ」(3.7点)

それ恋
アメリカ人の自由奔放なクリスティーナと慎重派なヴィッキーは大親友。
ヴァカンスを利用してバルセロナのヴィッキーの親戚邸に泊まり観光を
楽しむ。あるパーティで女遊びがたたって元奥さんと刃傷沙汰になった
悪名高い画家アントニオに会う。で、いきなりナンパされ、彼に
付いて行った二人は。。。

いやはや、出てくる女性陣が違うタイプの超美人ばかり。
ウッディ・アレン好み???ちゅうより全ての男性好みを
網羅?(笑)で、3人の美女の心を独り占めはあの
変態監督(最高の褒め言葉)コーエン兄弟の「ノーカントリー」
のおかっぱでダイハードな殺人犯役だったハビエルさま。

あの不気味さは脱ぎ捨て(まあ、あれは演出&演技でしょうけど)
髪もばっさり全身からムンムンするお色気を漂わせ、口八丁
手八丁やりたい放題し放題の画家(この職業だけでかな~り
怪しいが:笑)を楽しそうにやってます。

NYを舞台に軽妙洒脱なラブコメがお得意なウッディ監督ですが
今回はバルセロナの重厚でしっとりしたスペインの香りが一杯。
おきまりの観光地巡りシーンも。

超激しい元奥さん役のペネロペちゃんも、さもありなん(笑)的
で世のM気男性の心鷲掴みかな?ちなみにこのカップルは私生活も
つき合ってるんで、そのやりとりの自然さ&倦怠ぶりが、まんま
なんでしょう。さすがに刃物は使わないでしょうが。
それ恋2

慎重派のクリスティーナ役のパトリシアのアントニオの誘惑に
バルセロナの雰囲気に負けて墜ちるとこがいいっすね♪

3人の女性の間を泳ぎつつも翻弄されるアントニオは男性の
夢でもあり、恐怖でもあり。
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