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「沖で待つ」絲山秋子/文春文庫

沖で待つ
第134回芥川賞受賞作品。
併録されてる「勤労感謝の日」は、36歳元総合職の主人公鳥飼恭子が、
失業後、断れないお見合いでトホホな男と会い、ちゃぶ台ひっくり
返すごとく逃げ出し、気の合う女性部下とやけ酒飲んだ。。。
ってなまあ、ある意味どうでもいい内容(笑)

でも、本当にこの受験戦争に勝ち抜き、就職も大手企業総合職
という女性の現実の悲哀と「心意気」が凄く良く出てて、なかなか面白い。
沖で待つ1
この野辺山氏は、現実の会社の中での男性の象徴だなあ。彼の言動の
一つ一つに毒付き、ツッコミまくる恭子ちゃんもまた「負け犬」的
世界にがんじがらめ。あ~やだやだ。。。酒でも飲まないとやってらんないよね。

「沖で待つ」この題名が奇麗。。。そしてカヴァーの船の凛とした
静けさ。思わず、題名&ジャケ買いしちゃいましたよ(笑)

及川は、これまた総合職のOL。一般職のOLからは尊敬されつつも
遠ざけられ、上司も部下もどう扱っていいのやら?ってな存在。
その中で、同期の太っちゃん(その名の通り、守備範囲外デブ君:笑)とは、
気が合う。何と、ある日、太っちゃんからある提案が。。。
沖で待つ2
ちょっとしたジョークかと思った提案だったのが、なんと太っちゃんは
不慮の事故に合う。。。

この話のテーマの一つは、本当に昔から語られる「男女間に友情は結べるか
否か?」でして、久しぶりに考えてみましたが、案の定面倒になり(笑)
まあ、どーでもいいヤツ&人間的にOKなら友情結べるかな。。。
ってな無難な解答に行き着くも、これも相手合っての事で、向こうが
同じ考えなら成り立つけど、そうも行かない。。。。微妙なバランスの
問題だなあ。多分、どちらかが、あるいは両方が恋愛の気持ちを
押さえつつ、侍的矜持が無いとダメな感じしますねえ。

同期入社の一心同体な青春時代は格別。そのエピソードが
丹念に積み重ねられ、この友情と連帯感は共感できますが、
どうしても恋愛感情に足元すくわれ派(笑)の私は、この
主人公の及川は、やや、太っちゃんに恋愛感情があったと
思っちゃいますねえ。


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